日本庭園


「法師へ来て、苔むした庭のあちこちをそぞろ歩きしていると

どこか山奥の古寺へでもきているような気がしてくる・・・。」

と、いつぞやお客様 が申されておりました。

いつの時代に造られた庭か

あまりにも古いことで定かではございませんが

徳川家三代目将軍家光の茶道師範を務められておりました

小堀遠州公が粟津へお越しの際は法師に滞在していたと伝えれております。

遠州は遠州流庭園の祖としても名高く

この大名茶人によって今日の法師の庭は原型造られたのでございましょう。

蓬莱思想を具現化した庭で、蓬莱山になぞらえた築山があり

尺余の鯉たちが遊ぶ心字池があり、不老長寿を象徴する鶴亀の石もございます。

北国の厳しい風雪を耐え抜いてきた椎の巨木

古武士のごとき風格の中にも優しさを感じさせる赤松

ひたすら真っすぐに己の生き方を貫くかのような杉たち。

さまざまな庭の老樹を見るたびに何か人生について教えられる思いが致します。

さらにこの度、現代の名匠・佐野藤右衛門の手による新しい庭を加え

法師の庭は一段と表情豊かにその趣を深めることになりました。

秋の紅葉、冬景色、春の桜、夏の清流の涼。

存分に庭の四季をお楽しみくださいませ。